印パ戦争

印パ戦争とは、バングラデシュ間題をめぐって闘われたインド、パキスタン間の第三回目の戦争のことで、多民族国家パキスタンの1970年12月の総選挙で東パキスタンを代表するアワミ連盟は圧勝、政権につく予定でしたが、これを恐れる西パキスタンの支配階級を代表するカーン軍事政権は東パキスタンに対し軍事弾圧に出ました。反発したアワミ連盟は71年3月未パキスタンからの東パキスタンの分離独立を宣言し、国名をバングラデシュと定めました。東パキスタンの独立を認めない軍事政権の弾圧は凄まじく、200万の住民が殺され、1千万近い住民が隣国インドに難民として逃げ込みました。同じベンガル族を抱えるるインドでは、民衆の間から反パキスタン、バングラデシュ支援の空気がみなぎりましたが元来インド亜大陸での指導権の確立と東パキスタン支配を狙うインド支配層はこの気運を利用しその拡張欲の実現を図ろうとしてバングラデシュに軍事支援を開始しました。インド、パキスタン間の関係は急速に悪化して、ついに12月初め両国間の戦争に発展していきました。戦争は軍事力にまさるインド軍が圧勝し、わずか2週間で終結して、バングラデシュは現実に成立することになりました。戦争に際して大国間の立場は寄妙で、民族抑庄者パキスタンをアメリカと中国がそれぞれの思想から支持し、解放運動支援に名を上げたインドをソ連が支持しました。

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