太平洋安全保障条約

太平洋安全保障条約は1951年9月、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ三国の間に結ばれた無期限の集団安全保障条約で、三国の頭文字をとってアンザス同盟ANZUSとも呼ばれます。条約は将来のより安全な太平洋地域の安全保障体制への前段階であること、個別的集団防衛力の強化、武力行動に対する共同行動などについて規定しています。機構としては外相理事会があり、年一回開催されています。日本軍国主義の復活を恐れたオーストラリア、ニュージーランドの安全保障を名目に結ばれましたが、実際の目的は、アメリカがこの条約を東南アジア進出の土台にするとともに、イギリスにかわって両国に足場を築くことになったと言われています。その後、SEATOの成立によって、それと連結され、さらに二回のベトナム戦争参戦への法的、攻冶的根拠となりました。

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