東南アジア中立宣言

東南アジア中立宣言は1971年12月27日のASEAN外相会議で発表された東南アジア平和中立宣言のことで、68年のベトナムのテト攻勢以来、ポストベトナムの風潮が強まる中で、マレーシアは、米中ソ三大国の保障による東南ア会議の中立化構想を提唱してきましたが、これが米中接近、中国の国連加盟というアジアの冷戦構造改変の中で実現の方向を示し始めたものです。中立宣言の骨子は、東南アジアが外部からいかなる干渉もうけない平和、自由、中立の地域として承認さるべく努力する、非核武装地帯設定を目指す努力を続ける。国連の目的に基づいて国際緊張を緩和し、東南アジアに永続的平和をもたらすことを希望する、というものでした。SEATOや二国間軍事同盟に加入ないし締結している国々が多いために、現実には宣言の実現までにはない多大の国内外条件の変化を必要としますが、こうした宣言を出さざるをえないほどに、これらの諸国と帝国主義諸国の間の方向が拡大していることは認めねばならないという意見が強くありました。

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